8月はあっという間に終わり9月に突入。
今年の夏は本当に◯ぬかと思うくらいの猛暑で、さすがにきついざんすです(笑)
店を閉めて先が見えぬことで憂鬱になることもありながら、2週間ほど前に初見でコロナに罹るという今更感。
しかも味覚と臭覚が戻らずにかなり参ってる。
おのれコロナよ、店と味覚という生業たる生命線を同時に奪いに来るとはなかなかいい度胸ですな。
はっきり言っておれはこの上なく貴様を恨んでいるぞ!
しかし、それらのきっかけが次への転機の足がかりになった。
ようやく、やっと、長らくというべきか。
意を決して移住への準備を進めることができる。
構想自体は何年も前からあったんだけど、いろいろタイミング的なものが噛み合わず、今になってしまったものの、振り返るとむしろこれくらいのゆとりがあるなかで進めたほうがいいとも思える。
東京を逃げるように去るっていうのは神戸のときに経験済みだけど、結果としていい方向へはいかない。なんというか、そういう後ろめたさや焦りは必ずあとで追い打ちをかけてくるんだよな。
よく逃げ移住のような形でもといた地域をディスるとしっぺ返しが来るが、そうなるつもりは毛頭ない。
とはいえ、本当に自分にとって東京を離れることがいいのかどうか、それはずいぶん前から考えたりしている。
箇条書きにおこしてみよう。
東京のよいところ
- 豊富なジャンルの買い物ができる
- 交通網が便利
- 文化的施設の充実
- イベント推し活等のアクセス性
- 遊ぶところが多い
- 多様性の浸透
- 美味しいものがたくさんある
- 医療が発達してる
- 歴史的な名所が多い
- 人に干渉されない
まぁやろうと思って即行動すれば何でもできる体制と可能性が盛りだくさんという感じかな。あとは人によると思うけど飽きない?!(自分は飽きたというか慣れてるというか、そういう感覚自体がない)
そりゃ山奥のような地方出身だったら憧れて上京する理由も大いにわかる。
というか絶対一度はすると思う。
しかしだ。この35年というもの
裏を返せばこの便利さを享受するだけの日々の”生活コスト”がなかなかにきついと考えている。
実家が都内にある知人や同級生はたいてい二世帯住宅にしてリフォームという祖先の既得権益を余すことなく使ってる人が多いのだけど、うちは限界家族なのでそれができない。
正直にリフォーム代くらいは出せるのだが、住人に資産がほぼない状態なのでこれはもう難しいと判断した。万が一の子育てはおろか、いろいろな面で逆に頼られて生活どころではなくなりそうだ。
別に縁切りするとかではないけど、店で毎日顔を突き合わせてたこともありちょっといい距離感がほしいところではある。
まぁこんな家族は珍しくもないんだろうけど、周りにはこういう人がいないので「なんであんたら二世代でぜんぶ食い尽くしてんだよ…」という愚痴がどうしてもでてしまう。
是非に及ばずといったところだろう。
となると実家が都内にあったところで、別に賃貸で暮らしてるならわざわざコストのかかる東京にいる必要がないことがわかる。
このコストを上回るだけ都内のアドバンテージを活用してるならまだしも、僕も嫁もまったく活かしていないというか、自分たちの嗜好性が噛み合っていないというのが大きいんだろうな。
例えば趣味一つ取り上げてもキャンプやアウトドアだが、これは車を保有してないと難しい。しかし都心の賃貸住みで車を持つのはなかなか無理だよね。。
今はカーシェアやレンタカーが便利ではるけど、神経すり減らしてまでわざわざやろうとは思えない。
あとなぜなのか、東京人は電車生活に慣れているはずなのに、車社会のほうに慣れてしまっていて、正直に不便さを感じてしまいしかたがない。
まぁこのあたりは神戸の田舎に住んでいた経緯が大きいのだろうけど、もともと電車移動(満員電車)が無理というか。
もうね、これは遺伝みたいなもので身内で電車通勤してる人がほぼいないという(笑)
あんまりいうと東京ディスりみたいになってしまうけど、決してそういうことが言いたいのではなく、要は個人的に価値観やライフスタイルから趣味まで合わないということだと思う。
都合よく嫁もフルリモート可能な職場だし、自分は少し手間がかかるけど場所さえあればすぐに仕事ができる状態にある。ということはもう無理して今の生活を続ける必要はない。
僕がもともとたいした年収を期待できないスペックなのがダメなんですがね(笑)
とはいえ10代~30代までいたのでもう未練はない。
数年前からは本当に必要最低限のお金さえ稼げればなんら問題ないということが身にしみてわかった。
それよりももっと大事なのは人生の”時間”である。
時間と余白こそが人に豊かさを与える唯一無二の代物だ。
それに代わるものお金でさえない。
ということで移住に向けて本格的に動き出す年になりそうです。